『ヴェノム』最終章!『ヴェノム:ザ・ラストダンス』パンフレットレビュー。

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ヴェノムの秘密を知る地球外生命体(シンビオート)の創造主で最強の敵・ヌルによって送り込まれた生命体ゼノファージに襲われるエディとヴェノム。さらにエディを監視していた特殊部隊にも追われ、三つ巴の戦いに発展する…

『ヴェノム』『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』に引き続きトム・ハーディを主演に迎え、シリーズ過去2作で脚本や製作を務めてきたケリー・マーセルが映画監督デビューを果たした最終章『ヴェノム:ザ・ラストダンス』のパンフレットを紹介します!

レンツ
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黒を基調にした迫力あるデザインのパンフレット!萌えます!

ということで、まずはパンフレット制作に尽力された方々へのリスペクトを込めて、パンフレットの基本情報をどうぞ。

パンフレット基本情報
  • サイズ:225mm × 297mm
  • ページ数:28ページ(観音開き除く)
  • 発行者:大田圭二
  • 発行所:東宝株式会社ライツ事業部
  • 発行権者:株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • 編集:株式会社東宝ステラ
  • デザイン:小嶋謙介(green.)
  • テキスト協力:杉山すぴ豊
  • 発行日:2024年11月1日
  • 定価:990円(税込)
パンフレット掲載内容
  • INTRODUCTION
  • STORY
  • CHARACTERS
  • コラム/杉山すぴ豊(アメキャラ系ライター)
  • PRODUCTION NOTES
  • CAST
  • FILMMAKERS
  • ヴェノム解析/傭兵ペンギン(アメコミ・ライター)
  • コラム/小池顕久(アメコミ・ライター)
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では、『ヴェノム:ザ・ラストダンス』のパンフレットを詳しく見ていきましょう!

デザインレビュー

表紙デザイン

A4変形サイズ(225mm×297mm)のパンフレット。

エディとヴェノムが別々の方向を向いている意味深な表紙デザイン。この2人の写真にはエンボス加工が施されてます。

裏表紙には今にもこちらに飛びかかってきそうなヴェノムがニス加工で表現。黒×ニスの組み合わせがとてもオシャレでカッコいいです。

中面デザイン

中面は黒をベースに「CGヴェノム」「イラストヴェノム」「本編ショットヴェノム」など、全ページにヴェノムが登場。まさにヴェノム祭り。

特に黒の濃淡(黒とグレーではなく、黒とより濃い黒)で表現されたヴェノムがめちゃくちゃカッコいいです(イメージとしては裏表紙のような感じ)。

K(ブラック)インクにC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)のインクを混ぜて深みのある黒=リッチブラックを使ったのか、シンプルに黒の特色を使ったのか分かりませんが、素晴らしい表現、印刷です。

迫力のある黒と躍動感のあるヴェノムの相性が抜群で、パンフレットを読まずとも眺めるだけで「ヴェノム」を感じられますよ。

その他では観音開きのページがあり、ページネーションに変化をつけている点もグッド。ちょっとしたことなんですけど、遊び心を感じて個人的には嬉しくて得した気持ちになります。

全体的にとても迫力があり印刷の素晴らしさを感じられる見て楽しいパンフレットデザインになってますよ。

コンテンツチェック

レンツ
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では、パンフレットに掲載されている内容をピックアップしてレビューしていきますね。

「キャラクター紹介」「プロダクションノート」「ヴェノム解析」「コラム」などが掲載。キャストインタビューの掲載が無いパンフレットはたまにあるけど、監督インタビューが無いのは珍しいです。ちょっと残念。

プロダクションノート

本パンフレットのメインディッシュ「プロダクションノート」は5ページに渡って展開。

前半はケリー・マーセル監督が語る「ヴェノム」や撮影のエピソード、そしてトム・ハーディに関すること(ほぼ褒め言葉)などが掲載。中盤はストリックランド将軍を演じたキウェテル・イジョフォーやテディ・ペイン博士を演じたジュノー・テンプルらキャストの証言、後半は本作の世界を創り上げたスタッフが撮影のエピソードや印象的なシーンについてに語ってます。

王道のプロダクションノートといった内容。文字数は比較的ぎっしりとあるので、読みごたえ十分で満足感はありますよ。

コラムは2本

アメキャラ系ライターの杉山すぴ豊氏は「『ヴェノム』3部作はエディとヴェノムの王道のラブ・ストーリーだった!?」と題したコラムを、アメコミ・ライターの小池顕久氏は「宇宙の守護者から破壊神のしもべまで-謎の種族・シンビオートの正体とは」と題したコラムを寄稿してます。

ヴェノムはスパイダーマンのコミックにおけるヴィランだった、というところから始まる杉山氏のコラム。トム・ハーディ版のヴェノムは「MCU」ではないという大人の事情やコミック版のヴェノムの解説、そしてコミック版と映画版の関連性などが語られていて(本作で両足を失った軍人トンプソンがコミック版では超重要人物!)、ヴェノム弱者の僕としてはいろんな情報を知ることができて面白かったですよ。

小池氏はアメコミ・ライターという肩書きのとおり、アメコミ(原作)の『ヴェノム』の内容を中心に話が展開されてます。

僕はコミック版の内容をまったく知らないので、かなり興味深く楽しく読みました(スパイダーマンの話が出てくるのはわかるけど、まさかソーまで出てくるとはびっくり)。

映画版『ヴェノム』はこれで終わりらしいけど、様々な大人の事情をクリアしてダークヒーローとしてヴェノムにはMCUに参戦してほしいな、なんて思いましたよ。

『ヴェノム』のことをより深く知ることができる杉山氏と小池氏のコラムはオススメなのでぜひ読んでいただきたい。

ヴェノム解析

アメコミ・ライターの傭兵ペンギン氏は「ヴェノム解析」として、過去の『ヴェノム』作品を振り返りながらヴェノムを解説する記事を寄稿してます。

日々過去の記憶が消えていく僕のようなおじさんにとっては『ヴェノム』シリーズの復習になり、とてもありがたいです。(2021年公開の前作『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の内容はさすがに覚えてるけど、この「ヴェノム解析」記事を読んで、2018年の1作目の内容はかなり忘れていることに気付かされました。ライオットという1作目のヴィランの名前すら忘れてましたからね…。)

『ヴェノム』3部作をザックリと総復習できるので、僕のような記憶消失気味の人にとってはかなり有益な寄稿ではないでしょうか。

総評

躍動感のあるヴェノムのビジュアル、黒の表現が秀逸な迫力のあるデザイン、エンボス加工や観音開きページなどの凝った印刷。見て楽しいパンフレットになってます。

内容的には物足りなさを感じるけど、デザインや印刷の手数の多さでその辺はカバーできてるような、そんな気が個人的にはしています。

ヴェノムのカッコイイ姿が堪能できるので、ヴェノムの作品だけじゃなくヴェノムのヴィジュアルそのものが好みの方には特にオススメできるパンフレットではないでしょうか。

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これが990円(税込)で購入できるとは!買って損なし!

本作『ヴェノム:ザ・ラストダンス』を気に入ったそこのあなた、パンフレットのご購入をオススメしますよ。

レンツ

映画大好き(おじさん)デザイナー。1男1女の4人家族の細大黒柱。オールタイムベスト映画はトレインスポッティング(1996)、ブレードランナー(1982)、ファーゴ(1996)。甘いラブストーリーはちょっと苦手。

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