『はたらく細胞』パンフレットレビュー。永野芽郁×佐藤健のW主演で人気漫画を実写映画化!

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人間の体内に存在する37兆個もの細胞が人間の健康を守るため日夜はたらいている。父の茂と2人暮らしの高校生・漆崎日胡は、不健康な生活を送る茂の体を心配しつつも楽しく日常を過ごしている。そんな中、彼らの体内への侵入を狙う病原体が動き始め、漆崎親子の未来をかけた細胞たちの戦いが幕を開ける…

『地獄の花園』『そして、バトンは渡された』の永野芽郁と『るろうに剣心』シリーズの佐藤健をW主演に迎え、『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』シリーズの武内英樹監督が人間の体内の細胞たちを擬人化した同名漫画を実写映画化した『はたらく細胞』のパンフレットを紹介します!

まずはパンフレット制作に尽力された方々へのリスペクトを込めて、パンフレットの基本情報をどうぞ。

パンフレット基本情報
  • サイズ:297mm × 210mm(A4横型)
  • ページ数:48ページ
  • 発行承認:ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
  • 発行:株式会社東急レクリエーション
  • 編集:山元明子(株式会社ヘルベチカ)
  • デザイン:青島陽、仁木亘(TOHOマーケティング株式会社)
  • 印刷:日商印刷株式会社
  • 発行日:2024年12月13日
  • 定価:990円(税込)
パンフレット掲載内容
  • INTRODUCTION
  • STORY
  • CROSS TALK/永野芽郁 × 佐藤健 × 武内英樹
  • キャストインタビュー/芦田愛菜、山本耕史、仲里依紗、松本若菜、染谷将太、板垣李光人、加藤諒、Fukase、片岡愛之助、阿部サダヲ
  • コラム/忽那賢志(医師)
  • コラム/相田冬二(Bleu et Rose/映画批評家)
  • コラム/北川悦吏子(脚本家)
  • コラム/くれい響(映画評論家)
  • スタッフインタビュー/三浦真澄(美術)、Face 2 fAKE(音楽)、柘植伊佐夫(扮装統括・衣裳コンセプト)、吉田茂正(特殊造形・特殊メイク)
  • テーマソング/「50%」Official 髭男dism
  • 原作漫画『はたらく細胞』紹介
  • スタッフプロフィール
  • プロダクションノート
レンツ
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では、『はたらく細胞』のパンフレットを詳しく見ていきましょう!

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デザインレビュー

A4サイズ(297mm×210mm)横型のパンフレット。

赤血球や白血球をはじめとするキャラクターが勢揃いしている賑やかな表紙。本編のスピード感や躍動感も感じられ、本作のエンタメ感が表現されているとても素敵なデザインですね。

中面は本作の主人公である赤血球の赤をベースとしたデザインが展開されてます。表紙デザインの賑やかな雰囲気から、中面デザインも同様に賑やかで動きのあるデザインを想像してましたが、思いのほかデザインはシンプル。

内容が整理されているし読みやすいし、もちろん今のデザインでも十分ではありますが、人気漫画の実写映画化&豪華キャストが集結したエンタメ作品のパンフレットデザインとしては、ダイナミックさや躍動感があまり感じられずやや物足りないかなと、個人的には思いましたよ。

コンテンツチェック

レンツ
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では、パンフレットに掲載されている内容をピックアップしてレビューしていきますね。

永野芽郁さんと佐藤健さんの主演2人&武内英樹監督のクロストーク、キャストインタビュー、コラム、スタッフインタビュー、プロダクションノートなど、掲載内容はとても充実していますよ。

キャストインタビュー

本パンフレットの目玉は主演2人&監督のクロストークではないでしょうか。

もうね、永野芽郁さんと佐藤健さんがね、何だかイチャコラしてるんですよ(笑)。

NHK連続ドラマ小説「半分、青い。」(2018年)での共演経験があるので、気心の知れた関係性なんでしょうね。仲の良さが伝わってきて微笑ましいクロストークになってますよ。

キャストインタビューは総勢10名、6ページにわたり掲載されてます。

中でも芦田愛菜さんと阿部サダヲさんのインタビューが感慨深くてよかったですよ。芦田さんと阿部さんのおふたりは単独インタビューでお互いのことに言及されてるんですけど、これが何とも微笑ましい。

テレビドラマ「マルモのおきて」以来10年ぶりの共演ということで、同じパンフレットに二人がおさまっているというだけで胸アツです。

ちなみに佐藤健さんと松本若菜さんも「仮面ライダー電王」(2007年)以来の共演ということで、仮面ライダーファンとしてはこちらも胸アツです。(本編での絡みが無いのが残念!)

コラムは4本

感染症専門医である忽那賢志氏は「身体と心に”効果”のある物語」と題したコラムを、映画批評家の相田冬ニ氏は「永野芽郁と佐藤健は、へこたれない」と題したコラムを、脚本家の北川悦吏子氏「自由なふたり」と題したコラムを、そして映画評論家のくれい響氏は「”マンガの神様”から始まった、体内映画の系譜」と題したコラムをそれぞれ寄稿されてます。

医療や映画本編、過去の体内映画に言及しながら展開される4本のコラムはなかなか読みごたえがありますよ。

個人的には過去の様々な「体内映画」を紹介しながら展開されるくれい響氏のコラムは面白かったですよ。「体内映画」って結構あるんですね。

充実のスタッフインタビュー

そして、スタッフインタビューがしっかりと掲載されている点は本パンフレットの特徴のひとつ。

本作はリアルな世界ではなく(リアルな世界も描かれるけど)体内のはたらく細胞たちのファンタジー。

この世界観を作り上げた美術・音楽・衣裳・特殊メイクに関わったアーティストやスタッフさんの努力やこだわりが垣間見られるインタビューが読めるのはとても貴重で嬉しいですね。

ロケ地に関すること、何をモチーフにしてキャラクターデザインを進めたのか、細菌たちのヘッドドレスや肛門シーンのコーンのこだわりとか(笑)、制作に関するいろんなエピソードや裏話はなかなか興味深いですよ。

総評

赤血球の赤をベースにした本作の世界観を表現したデザイン、クロストークやインタビュー、コラムなど充実した内容。デザイン・内容ともにそつがなく、クオリティの高いパンフレットです。

が、欲を言わせてもらえば、せっかく人気漫画が原作なので、原作漫画のキャラクターをもっと掲載しても良かったんじゃないかなぁと思いました。(実写版のキャラクターと原作漫画のキャラクターを並べて掲載すれば実写と漫画のいい意味での違いがわかったりして面白いのかなと。)

あと、本編エンドロールのように、パンフレットの方でも細胞や病気に関することをもっとしっかりと掲載してもよかったんじゃないかなと思いました。本編を整理する形で掲載されていたら、本編だけではなくパンフレットも「ためになる」のではないかと思ったりしましたよ。

ま、あくまでも欲を言えば、という程度ですが…。

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ちなみにこのパンフレットは990円(税込)で購入できますよ。買って損なし!

本作『はたらく細胞』を気に入ったそこのあなた、パンフレットのご購入をオススメしますよ。

レンツ

映画大好き(おじさん)デザイナー。1男1女の4人家族の細大黒柱。オールタイムベスト映画はトレインスポッティング(1996)、ブレードランナー(1982)、ファーゴ(1996)。甘いラブストーリーはちょっと苦手。

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